先日、母校の玉龍高校でお話しさせていただく機会がありました。
テーマは、進路のことや、将来のちょっとしたモヤモヤについて。
私が新しく始めた「TSUGUMU未来ゼミ」のことにも触れながらの登壇でした。
でも、正直なことを言うと…… 前日の夜は「本当に私なんかが話していいのかな」と悩みすぎて、ぜんぜん眠れなかったんです。
「何を伝えたらいいんだろう」 「私の話なんて、みんなのためになるのかな」
立派な実績があるわけでもない、まだまだ途中で迷いながら進んでいる僕です。
偉そうにアドバイスなんてできないし、高校生の頃の自分だったら、大人の綺麗事なんてきっと右から左へ聞き流していたはず。
だから、背伸びをするのはやめようと思いました。
かっこつけずに、自分がこれまで迷ってきたことや、現場で感じているリアルな気持ちをそのまま届けよう、と。
迎えた当日。
教室に入った瞬間は、やっぱり心臓がバクバクでした。
生徒のみんなも、最初は「どんな話が始まるんだろう?」と、ちょっと身構えているような空気感。
でも、私が自分の失敗談を話したり、ちょっとした冗談を言ったときに、前の方に座っていた子がふっと笑ってくれたんです。 その笑顔を見た瞬間、僕の肩の力もすーっと抜けました。
そこからは、本当にあたたかい時間でした。 真剣な表情でまっすぐこちらを見てくれたり、大きくうなずきながら聞いてくれたり。
「あ、ちゃんと届いてるかもしれないな」 そう感じられたとき、前夜にあれこれ悩んでいた不安が、すーっと消えていくのを感じました。
終わったあとは、張り詰めていた緊張がほどけて、ほっとした気持ちでいっぱいでした。
でも、その後に届いたアンケートを読んで、胸がぎゅっとなりました。
なんと、7割近くの後輩たちが「体験してみたい」「個別に話してみたい」と書いてくれていたんです。
アンケートの自由記述には、普段は先生や親御さんには言えないような本音や、進路についての迷いがたくさん綴られていました。
聞いてくれて本当に嬉しかったし、やってよかったと心から思いました。 でも同時に、ちょっぴり後悔も湧いてきたんです。
「もっと早く、一歩を踏み出せていたらよかったな」って。
みんな、将来のことを考えていないわけじゃないんですよね。
ただ、評価されたり否定されたりするのが少し怖くて、素直に本音を話せる場所を探していただけなのかもしれないな、と気づかされました。
今回の時間は、私にとっても大きな宝物になりました。
この活動をただの思い出で終わらせずに、みんながいつでもふらっと立ち寄れるような「安心できる居場所」として、ゆっくり大切に育てていきたいです。
そして、私自身ももっと色々な経験をして、人として柔らかく大きくなって、みんなにたくさんの面白い話を届けられるようになりたいなと思っています。
あたたかく迎えてくれた玉龍高校の後輩のみんな、本当にありがとう。 そして、背中を押してくださった先生方にも、心から感謝しています。
焦らなくていいし、今やりたいことが見つかっていなくても大丈夫。
これからも、少し先を歩く近所の先輩として、いつでも気軽に声をかけてもらえたら嬉しいです。